想像力の欠如がもつ「強さ」

January 19 ,2012

■■ コラムVOL.115
■■ 想像力の欠如がもつ「強さ」
 


 
転職活動では、必要な決断を、あるべきタイミングで下す
ことが求められます。皆さんは、大事な物事を決断するとき、
どんな行動をとりますか?
 
未来を正確にシュミレートするために、十分に調査分析した上で
結論を導き出したい、リスクを排除するために比較検討を重ねたい、
きっと人それぞれにそれぞれの行動のパターンがあるのだと思います。
 
そこで今回は、@medtoolzが発信する「medtoolzの本館」から、
『足かせとしての知性』をご紹介したいと思います。
 
 
<以下、引用>
 
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 足かせとしての知性
 
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「お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ!」という対談本を読んだ。
 
息子さんが聞き役に回って、団塊の世代であった父親が、当時のことや、
現在の認識を語る本。もちろん編集の妙もあるのだろうけれど、聞き手に
回った息子さんの、父親と対比するかのような薄っぺらさが印象に残った。
 
「こうだろう」と決めつけて考察しない、
父親が「こうなんだよ」と説明しても響かない、
 
息子さんの有り様はとにかく薄くて、同時に何となく、その薄さこそが
強さになっているように見えた。あるいはまた、今でこそ分厚い知性を
身につけた父親が息子さんぐらいの年齢であった頃は、やはりそうした
薄さと強さを持っていたのだろうとも。
 
聞き役の息子さんは、海外留学経由の外資勤務だから、能力は間違いなく
高い人なのだろうけれど、その一方で、単純な陰謀論を、調べもせずに
信じていたりする。その一方でこの人は、世界中で仕事をしながら今に至る。
相手が積んできた何かに対する想像力を持たないことは、
人間をここまで薄く、同時にここまで強くすることにびっくりする。
 
「相手を見下すこと」は恐ろしい。見下して足下をすくわれてしまった
ときに、受け身が取れなくなってしまうから。同時にたぶん、相手を
見下す勇気を持たないと物事は成功しない。相手を「尊敬」している限り、
リスクは取れないだろうから。
 
勉強や想像は、やるほどに怖くなる。やれば何か積めるし、積んだら崩すのが
怖くなる。相手を知ることは勝つための基本だけれど、同時にたぶん、
知りすぎた人は戦う決断を下せなくなる。決断するためには「無知である」
ことが大切になる。知るほどにリスクは大きく見えて、それを見下せる人
でないとリスクは取れない。
 
知ることで、たいていの場合は賢くなれる。静止というのはたいていの場合に
「賢い」選択であって、動いて成功できるのは、むしろ幸福な例外であると言える。
ならば常に静止を決め込むのがはたして正しいことかと言えば、動きをやめた種は滅ぶ。
 
聞き手に回った息子さんの言葉には、端々に「どうせ○○なんでしょ」という
目線が見える。「どうせ」の先を調べて知った父親は、その後書斎にこもる
ことになって、「どうせ」で動いた息子さんは、世界を股にかけて働いた。
問題を複雑なものだと考える学者の人は、知りすぎているが故に決断できない。
知識は間違いを指摘することを容易にするけれど、背中を押す役には立たない
ことが多い。
 
ジョブズの「馬鹿であれ」という言葉は、個人的にはこんなことを言っていた
のではないかと思う。リスクに対して無知であり、顧客という存在に対して
想像力が「欠けて」いないと、必要な決断を、あるべきタイミングで下せない。
 
(引用元)『足かせとしての知性』@medtoolz
medtoolzの本館|http://ulog.cc/a/medtoolz/4247

 
 
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さて、いかがでしょうか?
 
おそらく、私たちが求められる決断の多くは、
有限で、時にリスクをはらむもの。
 
「知り過ぎることは、時に決断の邪魔をする。」
 
改めて、考えさせられる内容でした。


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